任意整理にかかる費用や内訳は、法律事務所によって異なっています。
着手金が1社あたり2万円~4万円、減額報酬が10%~20%というのがおおまかな相場です。
140万円以下の借金の任意整理なら、司法書士でも代理人として交渉ができますが、司法書士の場合には減額報酬がなく、1社あたり2万円~4万円の着手金のみとなっているなど、低コストで依頼できる傾向があります。

減額報酬というのは、成功報酬とは異なることに注意をしておきましょう。
例えば、50万円の利息と遅延損害金をゼロにできたなら、その10%の5万円が報酬となるといったように、借金の金額ではなく、あくまで減額できた金額に応じて報酬がかかります。

任意整理をすると、高い確率で利息と遅延損害金を全額カットしてもらえます。
個人再生や自己破産をされるくらいなら、元本だけでも全額回収できるほうが、金融機関にとってもメリットがあるからです。
しかし、業者によっては、「返済期間の延長には応じるが、利息のカットには応じない」という姿勢を見せることもあります。

裁判所を通さず、あくまで金融機関との交渉によって行われる手続きなので、弁護士の交渉力によって、結果が異なることがあります。
利息がカットできるかどうかも重要ですが、利息が全額カットできたとしても、返済期間が3年となってしまったら、債務者は返済ができないということもあります。

例えば、アルバイトをしていて年収が200万円の人が、100万円の借金を、たとえ利息をゼロにしてもらったとしても、3年間で返済していくのは厳しいということがあります。
そんなときは、返済期間を5年もしくはそれ以上に延ばすように交渉をしなければならないでしょう。
金利がゼロになっており、金融機関にとってメリットがないため、返済期間を延ばすほど交渉力が必要になります。

弁護士費用としては、着手金が1社あたり2万円~4万円、減額報酬が10%~20%というように、弁護士によって違いがありますが、料金が安いということを重視して選ぶのは、あまりおすすめができません。
しっかりと経験や実績についても確認をして、信頼できる弁護士に依頼をすることが重要です。

140万円以下の借金なら、司法書士でも任意整理ができるので、コストを節約したい人は検討してみましょう。
司法書士が弁護士よりも腕がないということは、必ずしもあてはまりません。
司法書士でも経験が豊富で実績のある専門家なら、結果を出してくれることが期待できます。